その他雑記など
竹生島に渡る その2
さて、竹生島に上陸して、港から数軒の土産物屋などの前を通り過ぎ、入山(入島?)料を払うとすぐにこの鳥居があります。鳥居の向こうに続くのは鈍った足腰には厳しい石段ですが、頑張って登ります。因みに神社名称としては『都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)』が正しい様ですが、扁額の様に『竹生島神社』の名称も通称として使用されているみたいです。

石段を登りきるとさすがに息が切れて、暫く呼吸を整えざるを得ません。それが終わって顔を上げると、ご覧の様に社殿では無く寺院の立派な本堂が鎮座しています。これが『宝厳寺』の本堂ですが、実は昭和十七年に建立されたもので、古くからの本堂は、今は前記の都久夫須麻神社のご本殿になっています。

こちらのご本尊は弁才天(ただし、観音堂もあります)で、このように後陣左右にそれぞれ座像が安置されております。ただ、事前に調べた限りでは向かって左側に永禄八年の銘が残る、浅井久政(長政の父)が寄進したと伝えられる座像があった筈なのですが、明らかに異なる座像となっていました。修復などの都合でもあったのでしょうか…。なお、国内各地で普通に見られる弁才天像は多くの場合琵琶を抱えていますが、こちらの座像は武具などを手にしており、しかも八臂です。そもそも諸天として仏教に取り入れられる前の弁才天は、ヒンドゥー教におけるデーヴァの一柱であるサラスヴァティ―であり、その姿は二臂或いは四臂でかつ琵琶の原型の一つと考えられるヴィーナ(ウード或いはリュートに類似しており、現代のヴィーナとは異なる楽器)を持った姿で描かれるのが普通です。しかし、東大寺には八世紀のものとされる八臂の弁才天立像が存在し、それはどうやら金光明最勝王経に描かれる戦神としての性格を強く残す弁才天の姿の様ですので、こちらの座像はその戦神としての性格が色濃い像形なのでしょうか。

ここ迄上がって来るのもの大概息が切れたのですが、この本堂から更に急な石段を上った先に塔があるとのことで、再びわが身に鞭打って登ります。やっと登り切った先にあったのがこちらの三重塔です。こちらの塔は寺伝によると文明十九年に建立された後に、江戸時代初期に焼失して以来長らく再建されずに来ましたが、近年になって往時の図面が発見されたことから、平成十二年に数百年振りに再建されたとのことです。

で、こちらに登って来た頃から、上空に綺麗な鱗雲が出ておりましたので、例によってY.E.Hの趣味丸出しで切り取った絵面がこの画像です♪

そんな訳で、次回はここから降りて観音堂の方へと行って見たいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。

石段を登りきるとさすがに息が切れて、暫く呼吸を整えざるを得ません。それが終わって顔を上げると、ご覧の様に社殿では無く寺院の立派な本堂が鎮座しています。これが『宝厳寺』の本堂ですが、実は昭和十七年に建立されたもので、古くからの本堂は、今は前記の都久夫須麻神社のご本殿になっています。

こちらのご本尊は弁才天(ただし、観音堂もあります)で、このように後陣左右にそれぞれ座像が安置されております。ただ、事前に調べた限りでは向かって左側に永禄八年の銘が残る、浅井久政(長政の父)が寄進したと伝えられる座像があった筈なのですが、明らかに異なる座像となっていました。修復などの都合でもあったのでしょうか…。なお、国内各地で普通に見られる弁才天像は多くの場合琵琶を抱えていますが、こちらの座像は武具などを手にしており、しかも八臂です。そもそも諸天として仏教に取り入れられる前の弁才天は、ヒンドゥー教におけるデーヴァの一柱であるサラスヴァティ―であり、その姿は二臂或いは四臂でかつ琵琶の原型の一つと考えられるヴィーナ(ウード或いはリュートに類似しており、現代のヴィーナとは異なる楽器)を持った姿で描かれるのが普通です。しかし、東大寺には八世紀のものとされる八臂の弁才天立像が存在し、それはどうやら金光明最勝王経に描かれる戦神としての性格を強く残す弁才天の姿の様ですので、こちらの座像はその戦神としての性格が色濃い像形なのでしょうか。

ここ迄上がって来るのもの大概息が切れたのですが、この本堂から更に急な石段を上った先に塔があるとのことで、再びわが身に鞭打って登ります。やっと登り切った先にあったのがこちらの三重塔です。こちらの塔は寺伝によると文明十九年に建立された後に、江戸時代初期に焼失して以来長らく再建されずに来ましたが、近年になって往時の図面が発見されたことから、平成十二年に数百年振りに再建されたとのことです。

で、こちらに登って来た頃から、上空に綺麗な鱗雲が出ておりましたので、例によってY.E.Hの趣味丸出しで切り取った絵面がこの画像です♪

そんな訳で、次回はここから降りて観音堂の方へと行って見たいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。
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