その他雑記など
月と金星
先日、宵の西空にたいへん美しい月と金星が輝いておりましたので、取るものも取り敢えず撮影して見ました。
月の方の月齢は3.5ですが、概ね三日月と言って差し支えないでしょう。また金星の方はほぼ東方最大離角に近い状態で僅かに半月状よりも太い位で、光度はー4.2等級だった様です。なお、空の暗いところではこの夜の月は地球照が観測できたようですがこちらの記事でも触れました通り、Y.E.Hの自宅付近ではかなり夜空が明るいためにほとんど観測できませんでした。
月の話はこれ迄にも散々していますが、金星の話をしたことはほとんど無かったでしょうか。金星はビーナスやアプロディーテ―、イシュタルやイナンナなど美しい女神の姿が想像されてきた例が多い様で、言う迄も無く太陽と月以外では全天で最も明るい星であるためですが、その光が眩い金色である事も大きな要因でしょうか。特にこの金色の光を放って、昇って来る太陽の先触れとなる明けの明星は多くの文明や民族において特別視された様で、中華圏における太白金星などもありますが、キリスト教圏において他を圧する気高い光輝から唯一神を除く最も高位の天使=ルシファーの姿を与えられたのはその典型的な例でしょう。ただ、これらの例と異なり、本朝において金星の神格と思われる天津甕星(あまつみかぼし)は、高天原の神々に対して反抗的なまつろわぬ神として書かれて(日本書紀 巻第二)いますが、この神は古事記などでは登場しない事から、どうやら皇統神話の為に創作された神である可能性があります。
このように様々な神々が連想された金星は、その分厚い大気が高い反射率を示す為に一際光り輝く訳ですが、その大気による凄まじい温室効果により地表面の温度は450℃以上に達し、気圧も90気圧を超える想像を絶する環境です。太陽系内では地球に最も近い惑星であり、そのサイズや推定される構造も良く似ている金星ではありますが、一体何故ここ迄似ても似付かぬ環境になったのかはまだ分かっていない様です。先年、わが国が打ち上げた「あかつき」を始めとして、今後も少なからぬ観測計画によってその真の姿が徐々に明らかにされて行くのでしょうか。

月の方の月齢は3.5ですが、概ね三日月と言って差し支えないでしょう。また金星の方はほぼ東方最大離角に近い状態で僅かに半月状よりも太い位で、光度はー4.2等級だった様です。なお、空の暗いところではこの夜の月は地球照が観測できたようですがこちらの記事でも触れました通り、Y.E.Hの自宅付近ではかなり夜空が明るいためにほとんど観測できませんでした。
月の話はこれ迄にも散々していますが、金星の話をしたことはほとんど無かったでしょうか。金星はビーナスやアプロディーテ―、イシュタルやイナンナなど美しい女神の姿が想像されてきた例が多い様で、言う迄も無く太陽と月以外では全天で最も明るい星であるためですが、その光が眩い金色である事も大きな要因でしょうか。特にこの金色の光を放って、昇って来る太陽の先触れとなる明けの明星は多くの文明や民族において特別視された様で、中華圏における太白金星などもありますが、キリスト教圏において他を圧する気高い光輝から唯一神を除く最も高位の天使=ルシファーの姿を与えられたのはその典型的な例でしょう。ただ、これらの例と異なり、本朝において金星の神格と思われる天津甕星(あまつみかぼし)は、高天原の神々に対して反抗的なまつろわぬ神として書かれて(日本書紀 巻第二)いますが、この神は古事記などでは登場しない事から、どうやら皇統神話の為に創作された神である可能性があります。
このように様々な神々が連想された金星は、その分厚い大気が高い反射率を示す為に一際光り輝く訳ですが、その大気による凄まじい温室効果により地表面の温度は450℃以上に達し、気圧も90気圧を超える想像を絶する環境です。太陽系内では地球に最も近い惑星であり、そのサイズや推定される構造も良く似ている金星ではありますが、一体何故ここ迄似ても似付かぬ環境になったのかはまだ分かっていない様です。先年、わが国が打ち上げた「あかつき」を始めとして、今後も少なからぬ観測計画によってその真の姿が徐々に明らかにされて行くのでしょうか。

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